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むかしむかし、 たれのどんなのぞみでも、 おもうように かなったときのことでございます
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単なる好奇心
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夢をみた。
車に乗っている。 どこに向かっているのかは分からないが、時は朝である。 おそらく仕事に行くのだろう。 (朝だもん) 気が急いている。 昨日と同じ服を着ていることをしきりに気に病んでいる。 (朝、時間切れなら なぜパジャマじゃないのか疑問だ) 気が急いているくせに、オオミズアオの優雅な翅と、 毛皮をまとったような体を思い浮かべている。 美しい… と、そこで目が覚めた。 オオミズアオを背中にしょったりはしなかったし、 しょったオオミズアオが 「こんな晩だったな」 とも言わなかった。 ここから先はムシが大丈夫な人だけ 時は一切のものをゆっくりと破壊する。風化という言葉のなんと魅惑的なことか。 < 前のページ次のページ >
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